ボクサー犬は室内犬です
まず、ボクサー犬というのは、家族の一員として、人間との接触が必要な犬種です。
人と共に過ごす時間の少ない(人間との関係が希薄な)ボクサーというのは、この犬種の魅力ある稟性が充分に表現されないだけではなく、反応の悪いつまらない犬になります。
ボクサー犬は人の側で飼育するべき犬種で、庭先で飼うような犬種ではないと言われていますが、つくづくその通りだと実感します。
また、ボクサー犬は見た目にも大変美しい犬種だといえますが、手隙に眺めているような鑑賞犬ではなく、人と共に何かをしたり過ごしたりすることが必要な犬種だといえます。
ボクサー犬が室内犬であるという理由のもうひとつは、この犬種にとって極端な温度にさらされるということは、苦痛だからです。
ボクサー犬の被毛は体に密着した短毛であるため、寒さだけではなく、意外に思われるかもしれませんが、強い日差しなど、暑さに対しても無防備です。
また、犬の構造上、マズル(口吻)の長さというのは体温調節に大変大きく影響する要素なのですが、ボクサー犬のような短吻犬種というのは、特に暑さには非常に弱く、暑さによる事故が多いのです。寒い季節には、気管支に影響を受けやすい傾向もあります。
ボクサー犬にとっての適温は、人間とほぼ同様だと理解してください。人間にとってつらい気温は、ボクサー犬にとってもつらい気温です。
どれだけボクサー犬が暑さの影響を受けやすいかがよく判るのは、ゴールデンウィークの頃にもなると、日中の日差しの中では、ボクサー犬は既に暑がって口を開けて荒い息をしているのが見られますが、ハスキー犬やシェパード犬など毛量も多く長吻の犬種などは、全く暑がらずに涼しい顔をしているのに気付くと思います。
飼育本や日本のボクサー犬飼育者のサイトの多くには、ボクサー犬は屋外でも飼育出来ると書いてありますが、最近、それを真に受けている方々とのやりとりがいくつもありました。
屋外で飼育されているボクサー犬で、良いコンディションに作られている犬は極稀です。
「屋外での飼育にも適している(犬も良い状態で飼育出来る)」というのと、屋外でも飼育が不可能というわけではない(気候の影響を受けて状態は悪くなる)」というのとは、全く意味が違います。
近年の温暖化で、夏は猛暑が続きます。
一般で販売されているような犬小屋やスチール犬舎では、断熱性や大きさから暑さ対策はとうてい無理だといえますし、現在は家屋が密接し、土や緑地ではなくコンクリートやアスファルトの土地面積が増えましたので、よしずなどの日陰があれば充分といえたのは昔の話だといってよいと思います。
これだけボクサー犬は暑さ・寒さに弱いと言われているにも関わらず、毎年のように、暑い時期には屋外で飼育されているボクサー犬の死亡事故は耳に入ってきますし、死に至らなくても暑さ負けで体調を崩しているボクサー犬が必ずいるのが現実です。
私がこの犬種を迎えるにあたっては「家族の一員として」と申し上げているのは、快適な環境で育成するということも当然含まれており、今まで当犬舎のボクサー犬をお渡ししてきた飼主様も、説明するまでもなく室内飼育を前提にされていましたが、最近接した方々とのやりとりから、「家族の一員として」というのは、人によって随分と差があるということが判りました。
日本では、犬は屋外で飼育されるものだという感覚が根強く、現在でも、犬を室内に入れることに抵抗のある方は多いというのは理解出来ます。
しかし、室内の一部にケージ・スペースを用意してやることすらせず、耐候性に劣る犬種を過酷な環境で飼育するというのは、家族の一員として迎えることなのでしょうか?
室内のケージで寝かしてやることすら抵抗があるという生き物が、どうしたら家族の一員となりうるのか、私には全く疑問に感じました。
そのような家庭には、ボクサー犬は向いていないと思います。
屋外飼育が条件であれば、日本の四季に適応している日本犬が最も適していますし、日本犬ならばある程度孤立することも苦にはなりません。家庭犬として利口でもあります。
ボクサー犬は活力に溢れていますし、日光浴も必要です。
気候の良い季節の日中は屋外で過ごすことがあっても、原則として室内の快適な環境での管理が必要です。
厳密に言えば、室内ではなくても良く、冷暖房の整った快適な犬舎を御用意いただくのでも結構ですが、どれだけの方がそんなものを御用意できるでしょうか?
室内飼育というのは、設備投資も少なく済み、経済的負担も少ない方法ですし、体調管理もしやすいという利点があるのです。
病気や怪我などの早期発見・早期治療にもつながり、愛犬の負担の軽減だけではなく、飼主の経済的負担も結果的に軽く済むのです。
スキルある方であれば、犬の状態を見ながら様々な工夫をして、ひどく悪い状態にはせずに屋外飼育することは可能かもしれませんが、初心者レベルの方が、どれだけの工夫をしどれだけの判断がつくかは疑問に思います。夏は暑くて蚊が飛び交う中、秋冬は北風や寒さの中、時には雨等の悪天候の中、ほとんどの方は仕事で疲れて帰宅してからになると思いますが、一体どれだけの方がどれだけの時間、愛犬の為に時間を割いて屋外で過ごせるか、私は疑問に思いますし、屋外飼育されている犬というのは、孤立しがちなのが現実です。
尚、この世界中の情報が飛び交う現代においても、訓練性能を重視するという日本の使役犬団体の審査員が、「室内飼育は稟性・性格を甘くする」といった事を言っているそうですが、決して室内飼育によるものではなく、あくまでも接し方の問題です。
今時、耐候性に優れたシェパードですら、室内で飼育されていることは多いですし、稟性や気質が非常に重要視されるIPO・シュッツの世界大会に日本代表として出場するようなシェパードも室内飼育であることからも、室内飼育云々というのはナンセンスであるとおわかりになると思います。
人と共に過ごす時間の少ない(人間との関係が希薄な)ボクサーというのは、この犬種の魅力ある稟性が充分に表現されないだけではなく、反応の悪いつまらない犬になります。
ボクサー犬は人の側で飼育するべき犬種で、庭先で飼うような犬種ではないと言われていますが、つくづくその通りだと実感します。
また、ボクサー犬は見た目にも大変美しい犬種だといえますが、手隙に眺めているような鑑賞犬ではなく、人と共に何かをしたり過ごしたりすることが必要な犬種だといえます。
ボクサー犬が室内犬であるという理由のもうひとつは、この犬種にとって極端な温度にさらされるということは、苦痛だからです。
ボクサー犬の被毛は体に密着した短毛であるため、寒さだけではなく、意外に思われるかもしれませんが、強い日差しなど、暑さに対しても無防備です。
また、犬の構造上、マズル(口吻)の長さというのは体温調節に大変大きく影響する要素なのですが、ボクサー犬のような短吻犬種というのは、特に暑さには非常に弱く、暑さによる事故が多いのです。寒い季節には、気管支に影響を受けやすい傾向もあります。
ボクサー犬にとっての適温は、人間とほぼ同様だと理解してください。人間にとってつらい気温は、ボクサー犬にとってもつらい気温です。
どれだけボクサー犬が暑さの影響を受けやすいかがよく判るのは、ゴールデンウィークの頃にもなると、日中の日差しの中では、ボクサー犬は既に暑がって口を開けて荒い息をしているのが見られますが、ハスキー犬やシェパード犬など毛量も多く長吻の犬種などは、全く暑がらずに涼しい顔をしているのに気付くと思います。
飼育本や日本のボクサー犬飼育者のサイトの多くには、ボクサー犬は屋外でも飼育出来ると書いてありますが、最近、それを真に受けている方々とのやりとりがいくつもありました。
屋外で飼育されているボクサー犬で、良いコンディションに作られている犬は極稀です。
「屋外での飼育にも適している(犬も良い状態で飼育出来る)」というのと、屋外でも飼育が不可能というわけではない(気候の影響を受けて状態は悪くなる)」というのとは、全く意味が違います。
近年の温暖化で、夏は猛暑が続きます。
一般で販売されているような犬小屋やスチール犬舎では、断熱性や大きさから暑さ対策はとうてい無理だといえますし、現在は家屋が密接し、土や緑地ではなくコンクリートやアスファルトの土地面積が増えましたので、よしずなどの日陰があれば充分といえたのは昔の話だといってよいと思います。
これだけボクサー犬は暑さ・寒さに弱いと言われているにも関わらず、毎年のように、暑い時期には屋外で飼育されているボクサー犬の死亡事故は耳に入ってきますし、死に至らなくても暑さ負けで体調を崩しているボクサー犬が必ずいるのが現実です。
私がこの犬種を迎えるにあたっては「家族の一員として」と申し上げているのは、快適な環境で育成するということも当然含まれており、今まで当犬舎のボクサー犬をお渡ししてきた飼主様も、説明するまでもなく室内飼育を前提にされていましたが、最近接した方々とのやりとりから、「家族の一員として」というのは、人によって随分と差があるということが判りました。
日本では、犬は屋外で飼育されるものだという感覚が根強く、現在でも、犬を室内に入れることに抵抗のある方は多いというのは理解出来ます。
しかし、室内の一部にケージ・スペースを用意してやることすらせず、耐候性に劣る犬種を過酷な環境で飼育するというのは、家族の一員として迎えることなのでしょうか?
室内のケージで寝かしてやることすら抵抗があるという生き物が、どうしたら家族の一員となりうるのか、私には全く疑問に感じました。
そのような家庭には、ボクサー犬は向いていないと思います。
屋外飼育が条件であれば、日本の四季に適応している日本犬が最も適していますし、日本犬ならばある程度孤立することも苦にはなりません。家庭犬として利口でもあります。
ボクサー犬は活力に溢れていますし、日光浴も必要です。
気候の良い季節の日中は屋外で過ごすことがあっても、原則として室内の快適な環境での管理が必要です。
厳密に言えば、室内ではなくても良く、冷暖房の整った快適な犬舎を御用意いただくのでも結構ですが、どれだけの方がそんなものを御用意できるでしょうか?
室内飼育というのは、設備投資も少なく済み、経済的負担も少ない方法ですし、体調管理もしやすいという利点があるのです。
病気や怪我などの早期発見・早期治療にもつながり、愛犬の負担の軽減だけではなく、飼主の経済的負担も結果的に軽く済むのです。
スキルある方であれば、犬の状態を見ながら様々な工夫をして、ひどく悪い状態にはせずに屋外飼育することは可能かもしれませんが、初心者レベルの方が、どれだけの工夫をしどれだけの判断がつくかは疑問に思います。夏は暑くて蚊が飛び交う中、秋冬は北風や寒さの中、時には雨等の悪天候の中、ほとんどの方は仕事で疲れて帰宅してからになると思いますが、一体どれだけの方がどれだけの時間、愛犬の為に時間を割いて屋外で過ごせるか、私は疑問に思いますし、屋外飼育されている犬というのは、孤立しがちなのが現実です。
尚、この世界中の情報が飛び交う現代においても、訓練性能を重視するという日本の使役犬団体の審査員が、「室内飼育は稟性・性格を甘くする」といった事を言っているそうですが、決して室内飼育によるものではなく、あくまでも接し方の問題です。
今時、耐候性に優れたシェパードですら、室内で飼育されていることは多いですし、稟性や気質が非常に重要視されるIPO・シュッツの世界大会に日本代表として出場するようなシェパードも室内飼育であることからも、室内飼育云々というのはナンセンスであるとおわかりになると思います。
何よりも第一に家庭犬です
この犬種に関して、何よりもまず私が声を大にしてお伝えしたいのは、ボクサー犬は何よりもまず伴侶犬・家庭犬であるということです。
この犬種の直接の祖先も含め、この犬種が原産国であるドイツで一般人に家庭犬として広まり飼育された理由も、世界各国で広く愛されるようになった理由も、その知性と従順さから愛すべき伴侶としての資質が認められたからです。
ボクサー犬は、第一次世界大戦で初めてドイツで軍用犬として用いられ、軍用犬としての能力が認知されることとなりましたが、現在では軍用犬に限らず広い分野において使役犬としての能力が認められており、ボクサー犬はワーキング(使役犬)・グループに分類されています。
ボクサー犬は、アメリカに渡って発展し、毎年、登録数がトップ10に入っている、安定した人気の家庭犬として大変愛されている犬種です。
家族の一員として人間と共に生活するハウス・ドッグとしてだけではなく、セラピードッグ、介助犬、救助犬、盲導犬といったサービスドッグ(福祉犬)としての能力も高く評価されており、実際に活躍しています。
(私はアメリカで、実際に介助犬の他、老人ホームに通っているというボクサー達は見かけたことがありますが、ガード・ドッグとしてのボクサー犬は見かけたことがありません。
あくまでも私が時々訪れ滞在した期間と地域に限りますが、個人宅や企業の倉庫等のプロパティで見かけたガード・ドッグはほとんどがシェパードで、他にはドーベルマンもいくらかいました。
アメリカの方は、ボクサー犬はサービス・ドッグだと言うのをよく聞きますが、ガード・ドッグだと言っているのは聞きませんので、おそらくガード・ドッグとしての用途にはほとんど使われていないのだろうと思います。)
私はいつも、しつこいくらいに、ボクサーは何よりまず第一に家庭犬であるべき犬種だと申し上げてきましたし、このサイトでも、家族の一員として迎えてくれるよう申し上げてきましたが、最近、どうも私の言う家庭犬という意図は伝わっていないと実感する出来事がいくつもありました。
日本のボクサー犬の個人サイトは、最近ものすごく増えましたが、そのうちの多くはPD(日本警察犬協会)に登録されているヨーロッパ系ボクサーの飼主さんのもので、比較的新しい飼主さんが多いです。
そのせいだと思いますが、ボクサー犬は警察犬とばかり強調し、あまりに特化し過ぎているきらいがあると私は感じますし、家庭犬としての魅力が伝わっていないように思います。
最近接した方々は、どうやらそれらのサイトの情報を得ていたらしく、伝わっていないと感じたのですが、ボクサー犬というのは、どんなボクサー犬であっても、何よりも第一に家庭犬であるべき犬種なのです。
それらのヨーロッパ系ボクサー犬の飼育者のいくらかは、ヨーロッパ系ボクサー犬とアメリカ系ボクサー犬を、まるで別の生き物のようにとらえている傾向があるように私は感じていますが、ボクサー犬が家庭犬であるべきというのは、アメリカ系ボクサー犬に限った話ではありません。
もう随分と前のことになりますが、たまたまテレビで見かけたのですが、ボクサー犬を軍用犬として初めて用いた原産国でもあるドイツのボクサー・クラブの役員の老婦人も、「全てのボクサー犬は家庭犬であるべき」と言っていましたし、「ボクサー犬は絶対に叩いてはいけません」とも言っていました。
これらの言葉は、私の胸に深く刻まれておりますのと、全てにおいてこの犬種を理解する為の鍵となっています。
しつこいですが、ボクサー犬は第一に家庭犬であり、人の側で生活するべきハウス・ドッグ、いわゆる室内犬です。
この犬種の直接の祖先も含め、この犬種が原産国であるドイツで一般人に家庭犬として広まり飼育された理由も、世界各国で広く愛されるようになった理由も、その知性と従順さから愛すべき伴侶としての資質が認められたからです。
ボクサー犬は、第一次世界大戦で初めてドイツで軍用犬として用いられ、軍用犬としての能力が認知されることとなりましたが、現在では軍用犬に限らず広い分野において使役犬としての能力が認められており、ボクサー犬はワーキング(使役犬)・グループに分類されています。
ボクサー犬は、アメリカに渡って発展し、毎年、登録数がトップ10に入っている、安定した人気の家庭犬として大変愛されている犬種です。
家族の一員として人間と共に生活するハウス・ドッグとしてだけではなく、セラピードッグ、介助犬、救助犬、盲導犬といったサービスドッグ(福祉犬)としての能力も高く評価されており、実際に活躍しています。
(私はアメリカで、実際に介助犬の他、老人ホームに通っているというボクサー達は見かけたことがありますが、ガード・ドッグとしてのボクサー犬は見かけたことがありません。
あくまでも私が時々訪れ滞在した期間と地域に限りますが、個人宅や企業の倉庫等のプロパティで見かけたガード・ドッグはほとんどがシェパードで、他にはドーベルマンもいくらかいました。
アメリカの方は、ボクサー犬はサービス・ドッグだと言うのをよく聞きますが、ガード・ドッグだと言っているのは聞きませんので、おそらくガード・ドッグとしての用途にはほとんど使われていないのだろうと思います。)
私はいつも、しつこいくらいに、ボクサーは何よりまず第一に家庭犬であるべき犬種だと申し上げてきましたし、このサイトでも、家族の一員として迎えてくれるよう申し上げてきましたが、最近、どうも私の言う家庭犬という意図は伝わっていないと実感する出来事がいくつもありました。
日本のボクサー犬の個人サイトは、最近ものすごく増えましたが、そのうちの多くはPD(日本警察犬協会)に登録されているヨーロッパ系ボクサーの飼主さんのもので、比較的新しい飼主さんが多いです。
そのせいだと思いますが、ボクサー犬は警察犬とばかり強調し、あまりに特化し過ぎているきらいがあると私は感じますし、家庭犬としての魅力が伝わっていないように思います。
最近接した方々は、どうやらそれらのサイトの情報を得ていたらしく、伝わっていないと感じたのですが、ボクサー犬というのは、どんなボクサー犬であっても、何よりも第一に家庭犬であるべき犬種なのです。
それらのヨーロッパ系ボクサー犬の飼育者のいくらかは、ヨーロッパ系ボクサー犬とアメリカ系ボクサー犬を、まるで別の生き物のようにとらえている傾向があるように私は感じていますが、ボクサー犬が家庭犬であるべきというのは、アメリカ系ボクサー犬に限った話ではありません。
もう随分と前のことになりますが、たまたまテレビで見かけたのですが、ボクサー犬を軍用犬として初めて用いた原産国でもあるドイツのボクサー・クラブの役員の老婦人も、「全てのボクサー犬は家庭犬であるべき」と言っていましたし、「ボクサー犬は絶対に叩いてはいけません」とも言っていました。
これらの言葉は、私の胸に深く刻まれておりますのと、全てにおいてこの犬種を理解する為の鍵となっています。
しつこいですが、ボクサー犬は第一に家庭犬であり、人の側で生活するべきハウス・ドッグ、いわゆる室内犬です。
サイトを立ち上げたわけ2
私は当初、このサイトでは自分の犬達の紹介の他、出産がある場合はその情報を掲載する程度が主になると考えており、書き物をするつもりはありませんでした。
というのも、この犬種を愛し情熱を注いでいるといえる数人の方の良く出来たサイトが既に有り、それらの情報で充分だと思っていたからです。
もう何年も経過しましたので、過去のことになってしまったといえると思いますが、これらの方のサイトに設置されていた掲示板はとても賑わっており、繁殖者から一般の飼育者まで色々な方が書き込みをし、実生活では仲間内でもなく面識もない不特定多数の者が、大変有益な情報を発信したり、それぞれの考えによる議論もあったものです。
これら掲示板でのやり取りから、私は数人の方との親交が出来ましたし、今でもそれは続いています。同意も異論もありますが、それぞれ根拠に基づいた各個人の思考として尊重出来る、大切に思っている方々です。
さて、それらの掲示板では、誤解を招くような内容であれば補足のレスがつきましたし、誤った情報にも同様に正しい内容でのレスがつくといった風で、大変丁寧な説明がなされ、読み物としても飼育者には大変有益だったと思いますし、私にとっても自分の考えを再度整理出来る機会でもありました。
ところが後に、それらの掲示板をとりまく状況に変化があり、残念ながら、以前のような活気はなくなってしまいました。
そして現在では、初心者レベルの方の個人のサイトが乱立し、中にはどんな素晴らしい実績なのかと思うような、たいそうな内容のサイトもあり驚きますが、私が困ったものだと苦々しく思っているのが、この犬種に関する誤った情報の一方的な発信なのです。
誤った情報、あながち間違いではないけれど曲解している情報、読んだ方に誤解を植え付ける情報、それらがどんなに多いことか。そして、それを読んで真に受けてしまう方のどんなに多いことか。
そういった情報には、時代錯誤の完全な風説もありますが、たいていは、なぜそういわれるかの根拠を知らないが為に、短絡であるか、曲解しているという場合がほとんどです。
例えば、「こうだ」という情報があったとします。
そう言われるのには必ず根拠があり、その根拠を知ってこそ、その情報を理解し生きた知識となるわけですが、たいていの方は「こうだ」という情報の一部しか得ていないため、どんな場合でもかたくなに「こうだ」ということになってしまい、各状況に対処する柔軟性もなく、非常に短絡であることが多いのです。曲解されている場合も、ほとんど同様です。
いちいちおせっかいする気にもならず、また、初心者同士で解決のないループ・トークをするのが好きな方々も多いので、放置していましたが、最近、私の元に届く問い合わせにも、それらの誤った情報を鵜呑みにしている方から物が増えてきました。
どうやらすっかりおかしなことになってしまっている、という危惧を感じています。
全てとはいいませんが、初心者レベルの方のサイトでは、曲解された情報、あるいは曲解を与える情報が多いです。
曲解しているソースは何だろうと考えたところ、私とも交流があり尊重している方々のサイトの内容は、この犬種の本質の部分を大変丁寧に辛抱強く説明されているのですが、実は犬や犬種を理解していないと、彼らが本当に意図するところは理解できないような内容ですので、初心者レベルの方では理解出来ていないだろうと感じます。
時々、ボクサー犬を特別視するあまり、まるで犬を超越した、何か特殊な生き物のように書かれたものに出くわすことがあります。
ボクサー犬は特別な犬種だと、私も思っています。
しかし、ボクサー犬はあくまでも「犬」ですので、この犬種を理解する為には、犬の基本的知識と理解が必要ですし、他の犬種も知ることにより、はじめてボクサー犬の特質というものを本当に理解出来るようになるのです。
少しずつの投稿になると思いますが、この犬種ボクサー犬について、正しい情報や誤解されている情報に対する説明、今までにメールで説明してきた事柄など、この犬種に興味をお持ちの方に知っていただきたく為、少しずつアップしていく予定ですので、御一読いただけますと嬉しく思います。
というのも、この犬種を愛し情熱を注いでいるといえる数人の方の良く出来たサイトが既に有り、それらの情報で充分だと思っていたからです。
もう何年も経過しましたので、過去のことになってしまったといえると思いますが、これらの方のサイトに設置されていた掲示板はとても賑わっており、繁殖者から一般の飼育者まで色々な方が書き込みをし、実生活では仲間内でもなく面識もない不特定多数の者が、大変有益な情報を発信したり、それぞれの考えによる議論もあったものです。
これら掲示板でのやり取りから、私は数人の方との親交が出来ましたし、今でもそれは続いています。同意も異論もありますが、それぞれ根拠に基づいた各個人の思考として尊重出来る、大切に思っている方々です。
さて、それらの掲示板では、誤解を招くような内容であれば補足のレスがつきましたし、誤った情報にも同様に正しい内容でのレスがつくといった風で、大変丁寧な説明がなされ、読み物としても飼育者には大変有益だったと思いますし、私にとっても自分の考えを再度整理出来る機会でもありました。
ところが後に、それらの掲示板をとりまく状況に変化があり、残念ながら、以前のような活気はなくなってしまいました。
そして現在では、初心者レベルの方の個人のサイトが乱立し、中にはどんな素晴らしい実績なのかと思うような、たいそうな内容のサイトもあり驚きますが、私が困ったものだと苦々しく思っているのが、この犬種に関する誤った情報の一方的な発信なのです。
誤った情報、あながち間違いではないけれど曲解している情報、読んだ方に誤解を植え付ける情報、それらがどんなに多いことか。そして、それを読んで真に受けてしまう方のどんなに多いことか。
そういった情報には、時代錯誤の完全な風説もありますが、たいていは、なぜそういわれるかの根拠を知らないが為に、短絡であるか、曲解しているという場合がほとんどです。
例えば、「こうだ」という情報があったとします。
そう言われるのには必ず根拠があり、その根拠を知ってこそ、その情報を理解し生きた知識となるわけですが、たいていの方は「こうだ」という情報の一部しか得ていないため、どんな場合でもかたくなに「こうだ」ということになってしまい、各状況に対処する柔軟性もなく、非常に短絡であることが多いのです。曲解されている場合も、ほとんど同様です。
いちいちおせっかいする気にもならず、また、初心者同士で解決のないループ・トークをするのが好きな方々も多いので、放置していましたが、最近、私の元に届く問い合わせにも、それらの誤った情報を鵜呑みにしている方から物が増えてきました。
どうやらすっかりおかしなことになってしまっている、という危惧を感じています。
全てとはいいませんが、初心者レベルの方のサイトでは、曲解された情報、あるいは曲解を与える情報が多いです。
曲解しているソースは何だろうと考えたところ、私とも交流があり尊重している方々のサイトの内容は、この犬種の本質の部分を大変丁寧に辛抱強く説明されているのですが、実は犬や犬種を理解していないと、彼らが本当に意図するところは理解できないような内容ですので、初心者レベルの方では理解出来ていないだろうと感じます。
時々、ボクサー犬を特別視するあまり、まるで犬を超越した、何か特殊な生き物のように書かれたものに出くわすことがあります。
ボクサー犬は特別な犬種だと、私も思っています。
しかし、ボクサー犬はあくまでも「犬」ですので、この犬種を理解する為には、犬の基本的知識と理解が必要ですし、他の犬種も知ることにより、はじめてボクサー犬の特質というものを本当に理解出来るようになるのです。
少しずつの投稿になると思いますが、この犬種ボクサー犬について、正しい情報や誤解されている情報に対する説明、今までにメールで説明してきた事柄など、この犬種に興味をお持ちの方に知っていただきたく為、少しずつアップしていく予定ですので、御一読いただけますと嬉しく思います。
仔犬を迎える時期について
週齢の若い仔犬程よく慣れて飼いやすく、月齢の育った仔犬は順応しにくく飼育しにくいと信じている方が意外と多くいますが、間違いです。犬は、ひよこのようにすりこみによって適応する生き物とは異なります。
特にボクサーという犬種はその順応性も優れた点として挙げられる犬種で、たとえ老齢で迎えたとしても、人にも環境にもよく順応し、強い信頼関係を築くことが出来ます。
現に、私が2ヶ月前後の小さな仔犬を迎えたのは一度だけで、他の仔犬では生後約半年が2頭、それ以外は成犬や老犬を複数迎えてきましたが、いずれもよく順応し、素晴らしい伴侶となりました。
私だけではなく、ボクサーを複数飼育されてきたようなこの犬種をよく御存知の方は、小さな仔犬にはこだわらない場合がほとんどですし、1歳頃までは本当に幼いということをよく知っていますので、体がある程度大きくなってきても、ほんの仔犬としか見ていません。
また、多くの方が仔犬をひよこのように思い込んでいる原因として、通常ペットショップで販売されているのは小さな仔犬であるという他、本やネット上の情報も挙げられます。
それらの情報には、迎える時期は2ヶ月齢頃と書かれた物が多くありますが、その理由についても説明します。
仔犬の成長過程には社会化期という時期があり、その期間に適切な経験することが、その犬の将来や適応性を形成する上で重要だという理由から、迎える時期は2ヶ月頃が良いと書かれているわけです。
但し、ここで問題になるのは、ペットショップや繁殖屋のような環境にいる仔犬であって、責任あるブリーダーというのは、どこに出しても愛される犬に育てる為、成長に応じた経験・躾を致しており、心身共に健全な仔犬の育成に努めているものです。少なくとも当犬舎ではそうしています。
当犬舎では、手元に残す予定の犬でもお譲りする予定の犬でも全く同様に、どこに出しても愛される犬に成長する為、手間や時間を惜しまずに「育成」に努めております。
特にボクサーという犬種はその順応性も優れた点として挙げられる犬種で、たとえ老齢で迎えたとしても、人にも環境にもよく順応し、強い信頼関係を築くことが出来ます。
現に、私が2ヶ月前後の小さな仔犬を迎えたのは一度だけで、他の仔犬では生後約半年が2頭、それ以外は成犬や老犬を複数迎えてきましたが、いずれもよく順応し、素晴らしい伴侶となりました。
私だけではなく、ボクサーを複数飼育されてきたようなこの犬種をよく御存知の方は、小さな仔犬にはこだわらない場合がほとんどですし、1歳頃までは本当に幼いということをよく知っていますので、体がある程度大きくなってきても、ほんの仔犬としか見ていません。
また、多くの方が仔犬をひよこのように思い込んでいる原因として、通常ペットショップで販売されているのは小さな仔犬であるという他、本やネット上の情報も挙げられます。
それらの情報には、迎える時期は2ヶ月齢頃と書かれた物が多くありますが、その理由についても説明します。
仔犬の成長過程には社会化期という時期があり、その期間に適切な経験することが、その犬の将来や適応性を形成する上で重要だという理由から、迎える時期は2ヶ月頃が良いと書かれているわけです。
但し、ここで問題になるのは、ペットショップや繁殖屋のような環境にいる仔犬であって、責任あるブリーダーというのは、どこに出しても愛される犬に育てる為、成長に応じた経験・躾を致しており、心身共に健全な仔犬の育成に努めているものです。少なくとも当犬舎ではそうしています。
当犬舎では、手元に残す予定の犬でもお譲りする予定の犬でも全く同様に、どこに出しても愛される犬に成長する為、手間や時間を惜しまずに「育成」に努めております。
柄について 犬種の歴史
毛色や柄について、御希望をいただくことがよくありますので、ご説明させていただきたく思います。
ボクサーの毛色について充分にご理解いただく為には、ボクサーの歴史・その毛色のルーツを先にお話する必要があるのですが、資料を整理し改めてページを作成するつもりですので、かなり要約してお話します。
ボクサーの直接の祖先は、現在のベルギー北東地域ブラバントの土着犬である小型ブレンバイザーであるというのが、今日では一般的に受け入れられている説です。
この小型ブレンバイザーは、交雑によってではなく、もっと大型のブレンバイザーが自然淘汰により小型化された一群で、狩猟用としての優れた能力が高く評価され繁殖されるようになりましたが、1830年以前の文献や絵の資料では、全てのブレンバイザーはブラックマスクのフォーンかブリンドルだったことを示しており、白い毛色を示唆するものは皆無だそうです。
イギリスでは、同じ用途目的でイングリッシュ・ブルドッグが繁殖されており、これは現在のブルドッグのような特徴ではなく、ブラバンター・ブレンバイザーと良く似た体型で、毛色は白か、白いマーキングのある犬でした。
このイングリッシュ・ブルドッグが大陸に流入し、小型ブレンバイザーと交雑されたことにより、その中に白い毛色が現れるようになったわけです。
これらの犬から後にボクサーという犬種が確立されるわけですが、現在の犬種標準では、ボクサーの毛色はブリンドル(縞)とフォーン(茶)の2種類が定められており、白い毛色は全体の1/3までに制限されて「あってもよい」という扱いとなっています。
白い毛色は、口吻や目と目の間、胸や腹、足先、そして首周りに入る場合がありますが、これらの白い毛色の部分のことはホワイトマーキングと呼ばれ、「マーキング」というように、決して地の毛色なのではなく、あくまでも地の毛色に対し部分的に制限されて入る場合のある毛色です。
もう一度書きますが、白い毛色の部分というのは、犬種標準で定められた地の毛色ではありませんし、必須とされている柄でもないのです。
ハウンド・カラーのビーグル犬には背中にハウンドマークと呼ばれる黒い毛色の部分が必ずありますが、これは必須とされている柄です。
ところが、ボクサーのホワイト・マーキングというのは別の性質のもので、たとえ両親にホワイトマーキングがあったとしても子にもあるとは限らず、親のマーキングの有無と子のマーキングの有無は等しいという性質のものではないのです。
ボクサーの地の毛色、ブリンドルとフォーンでは、ブリンドルが優勢だという法則は、はっきりと判っています。
両方あるいは一方の親がフォーン因子を持たない場合、子はブリンドルしか生まれませんし、両親の表現されている毛色がブリンドルであっても、共にフォーン因子を持っていれば、子はブリンドルとフォーンの両方が生まれる可能性がありますし、両親がフォーンの場合では子はフォーンしか生まれない、といったように、子の毛色の可能性は、初歩的な遺伝の決まり、メンデルの法則によって容易に予測がつくものなのです。
ところが、ホワイトマーキングに関しては、単純な遺伝の法則は当てはまらず、生まれてみなければわからないという性質のもので、同じ胎の犬でも各個体で異なりますし、同じ掛け合わせの両親であっても、結果は時々で異なるという性質のものなのです。
さて、アメリカでも以前はホワイトマーキングの入った派手な柄、フラッシー(Flashy)といわれる犬がもてはやされた時代があり、ドッグ・ショーにおいても、プレーン(Plane)と呼ばれるホワイトマーキングのない地味な柄のボクサーは、犬質が良くても相応の公平な評価は望めない時代がありました。
しかし、後にブリーダーや愛好家等の間で論議されることとなり、現在ではマーキングの有無に関わらず評価を得られるようになっており、ドッグショーではたくさんのプレーンの犬達が活躍しています。
日本でも、その流れを受けて、以前に比べるとかなり地味な柄の犬達もドッグショーに出陳されるようになってきました。
ショーをやっていてアメリカの流れを御存知の方は、柄にはほとんど頓着しなくなってきていると思います。
(2006年1月追記:愛好家達により、質の高い犬は、柄に関わらず、ドッグショーに出陳されており、実際に高い評価を得ています。現在、単独展でチャンピオン・クラスの犬達を御覧頂くと、随分と地味な印象を受けるのではないかと思います。)
しかしながら、未だ派手な柄にこだわっている方もいますし、特に一般の飼主の方は、派手な柄の仔犬を御希望されることがほとんどですし、それが理由で派手な柄の仔犬が生まれてくることを願う方もいます。
ホワイトマーキングは実際、とても魅力的な場合も多いですし、人によって柄の好みはあると思いますので、それは各個人の嗜好であって自由なことだと思います。
ただ、私が知っていただきたいと願うのは、ボクサーのホワイトマーキングは必須なのではないということと、多くの方が漠然と欲しがるようなホワイトマーキングの入った派手な柄の仔犬ばかりが生まれるわけではないということです。
特に一般の方では、首周りの白(カラーと呼びます)も希望される方が多くいらっしゃいます。
これは贅沢な希望だともいえて、首周りを白がぐるりと一周しているようなフル・カラーの仔犬というのは、そう多く生まれてくるわけではなく、多くは半周程度だったり、一部だったり、全くなかったりというのが実際のところです。
私は、先にも申しましたように、各個人の好みというのは当然あるものだと理解していますが、家庭犬を迎えるにあたり柄重視で選ぶのはナンセンスだと感じており、大変残念に思うことがあります。
おそらく、犬の本質というものをよく御存知の他のショー・ブリーダーの方も、私と同じように残念に思われることは、少なくないだろうと想像します。
柄ではなく、吟味された個体から繁殖されたボクサーの本質を見ていただきたいと、私は思うのです。
ボクサーは単なる見てくれの犬種ではなく、知性溢れる内面の素晴らしい犬種ですので、どんな柄のボクサーを迎えたとしても、仮にはじめは柄にこだわりがあったとしても、すぐにそんなことなど忘れてしまうはずです。
それほどに、ボクサーというのは、愛すべき魅力ある犬種です。
私の犬達は、ブレーズの入った犬が多いですが、入っていてもかなり細い犬も多いですし、全く入っていない真っ黒い顔をした犬も所有しており、大変好んでいます。
また、当犬舎の犬達は、首周りのカラーは入っていない犬がほとんどです。入っている犬もいます。入っているように見えて、一部だけの犬もいます。カラーに関して、私は全くこだわりがありません。
意識してフルカラーの仔犬を出そうとは致しておりませんので、そういった御要望にはお応え出来かねる場合がほとんどだと思います。意識しても、きっと無理です。
ホワイトマーキングばかりにこだわらないていただきたい、そう願うのです。
2006年1月追記:「ブレーズが入っていて、マズルも左右対称に白くて、首周りも白が一周しているフルカラーがいい」という、いつの時代の話かと思うようなご要望を、現在でもいただくことがありますが、ここでご説明のように、当犬舎はホワイトマーキングは重視しておりませんので、偶然そういうのも生まれてくるかもしれませんが、あくまでも偶発的に叶うご要望だと思ってください。
当犬舎は、フォーンの色合い(濃さ)や、ブリンドルならば、まだらではなくはっきりとした縞であるべきといったような、各毛色にスタンダードで求められている事柄は重視していますが、必須ではないマーキングは重視しておりませんし、たいして関心もありません。
ボクサーは、ぬいぐるみのような愛玩犬種ではなく、知性溢れる人と接する中での魅力のある犬種ですので、柄よりももっと重視するべき点があることは、知っていただきたく思います。
ボクサーの毛色について充分にご理解いただく為には、ボクサーの歴史・その毛色のルーツを先にお話する必要があるのですが、資料を整理し改めてページを作成するつもりですので、かなり要約してお話します。
ボクサーの直接の祖先は、現在のベルギー北東地域ブラバントの土着犬である小型ブレンバイザーであるというのが、今日では一般的に受け入れられている説です。
この小型ブレンバイザーは、交雑によってではなく、もっと大型のブレンバイザーが自然淘汰により小型化された一群で、狩猟用としての優れた能力が高く評価され繁殖されるようになりましたが、1830年以前の文献や絵の資料では、全てのブレンバイザーはブラックマスクのフォーンかブリンドルだったことを示しており、白い毛色を示唆するものは皆無だそうです。
イギリスでは、同じ用途目的でイングリッシュ・ブルドッグが繁殖されており、これは現在のブルドッグのような特徴ではなく、ブラバンター・ブレンバイザーと良く似た体型で、毛色は白か、白いマーキングのある犬でした。
このイングリッシュ・ブルドッグが大陸に流入し、小型ブレンバイザーと交雑されたことにより、その中に白い毛色が現れるようになったわけです。
これらの犬から後にボクサーという犬種が確立されるわけですが、現在の犬種標準では、ボクサーの毛色はブリンドル(縞)とフォーン(茶)の2種類が定められており、白い毛色は全体の1/3までに制限されて「あってもよい」という扱いとなっています。
白い毛色は、口吻や目と目の間、胸や腹、足先、そして首周りに入る場合がありますが、これらの白い毛色の部分のことはホワイトマーキングと呼ばれ、「マーキング」というように、決して地の毛色なのではなく、あくまでも地の毛色に対し部分的に制限されて入る場合のある毛色です。
もう一度書きますが、白い毛色の部分というのは、犬種標準で定められた地の毛色ではありませんし、必須とされている柄でもないのです。
ハウンド・カラーのビーグル犬には背中にハウンドマークと呼ばれる黒い毛色の部分が必ずありますが、これは必須とされている柄です。
ところが、ボクサーのホワイト・マーキングというのは別の性質のもので、たとえ両親にホワイトマーキングがあったとしても子にもあるとは限らず、親のマーキングの有無と子のマーキングの有無は等しいという性質のものではないのです。
ボクサーの地の毛色、ブリンドルとフォーンでは、ブリンドルが優勢だという法則は、はっきりと判っています。
両方あるいは一方の親がフォーン因子を持たない場合、子はブリンドルしか生まれませんし、両親の表現されている毛色がブリンドルであっても、共にフォーン因子を持っていれば、子はブリンドルとフォーンの両方が生まれる可能性がありますし、両親がフォーンの場合では子はフォーンしか生まれない、といったように、子の毛色の可能性は、初歩的な遺伝の決まり、メンデルの法則によって容易に予測がつくものなのです。
ところが、ホワイトマーキングに関しては、単純な遺伝の法則は当てはまらず、生まれてみなければわからないという性質のもので、同じ胎の犬でも各個体で異なりますし、同じ掛け合わせの両親であっても、結果は時々で異なるという性質のものなのです。
さて、アメリカでも以前はホワイトマーキングの入った派手な柄、フラッシー(Flashy)といわれる犬がもてはやされた時代があり、ドッグ・ショーにおいても、プレーン(Plane)と呼ばれるホワイトマーキングのない地味な柄のボクサーは、犬質が良くても相応の公平な評価は望めない時代がありました。
しかし、後にブリーダーや愛好家等の間で論議されることとなり、現在ではマーキングの有無に関わらず評価を得られるようになっており、ドッグショーではたくさんのプレーンの犬達が活躍しています。
日本でも、その流れを受けて、以前に比べるとかなり地味な柄の犬達もドッグショーに出陳されるようになってきました。
ショーをやっていてアメリカの流れを御存知の方は、柄にはほとんど頓着しなくなってきていると思います。
(2006年1月追記:愛好家達により、質の高い犬は、柄に関わらず、ドッグショーに出陳されており、実際に高い評価を得ています。現在、単独展でチャンピオン・クラスの犬達を御覧頂くと、随分と地味な印象を受けるのではないかと思います。)
しかしながら、未だ派手な柄にこだわっている方もいますし、特に一般の飼主の方は、派手な柄の仔犬を御希望されることがほとんどですし、それが理由で派手な柄の仔犬が生まれてくることを願う方もいます。
ホワイトマーキングは実際、とても魅力的な場合も多いですし、人によって柄の好みはあると思いますので、それは各個人の嗜好であって自由なことだと思います。
ただ、私が知っていただきたいと願うのは、ボクサーのホワイトマーキングは必須なのではないということと、多くの方が漠然と欲しがるようなホワイトマーキングの入った派手な柄の仔犬ばかりが生まれるわけではないということです。
特に一般の方では、首周りの白(カラーと呼びます)も希望される方が多くいらっしゃいます。
これは贅沢な希望だともいえて、首周りを白がぐるりと一周しているようなフル・カラーの仔犬というのは、そう多く生まれてくるわけではなく、多くは半周程度だったり、一部だったり、全くなかったりというのが実際のところです。
私は、先にも申しましたように、各個人の好みというのは当然あるものだと理解していますが、家庭犬を迎えるにあたり柄重視で選ぶのはナンセンスだと感じており、大変残念に思うことがあります。
おそらく、犬の本質というものをよく御存知の他のショー・ブリーダーの方も、私と同じように残念に思われることは、少なくないだろうと想像します。
柄ではなく、吟味された個体から繁殖されたボクサーの本質を見ていただきたいと、私は思うのです。
ボクサーは単なる見てくれの犬種ではなく、知性溢れる内面の素晴らしい犬種ですので、どんな柄のボクサーを迎えたとしても、仮にはじめは柄にこだわりがあったとしても、すぐにそんなことなど忘れてしまうはずです。
それほどに、ボクサーというのは、愛すべき魅力ある犬種です。
私の犬達は、ブレーズの入った犬が多いですが、入っていてもかなり細い犬も多いですし、全く入っていない真っ黒い顔をした犬も所有しており、大変好んでいます。
また、当犬舎の犬達は、首周りのカラーは入っていない犬がほとんどです。入っている犬もいます。入っているように見えて、一部だけの犬もいます。カラーに関して、私は全くこだわりがありません。
意識してフルカラーの仔犬を出そうとは致しておりませんので、そういった御要望にはお応え出来かねる場合がほとんどだと思います。意識しても、きっと無理です。
ホワイトマーキングばかりにこだわらないていただきたい、そう願うのです。
2006年1月追記:「ブレーズが入っていて、マズルも左右対称に白くて、首周りも白が一周しているフルカラーがいい」という、いつの時代の話かと思うようなご要望を、現在でもいただくことがありますが、ここでご説明のように、当犬舎はホワイトマーキングは重視しておりませんので、偶然そういうのも生まれてくるかもしれませんが、あくまでも偶発的に叶うご要望だと思ってください。
当犬舎は、フォーンの色合い(濃さ)や、ブリンドルならば、まだらではなくはっきりとした縞であるべきといったような、各毛色にスタンダードで求められている事柄は重視していますが、必須ではないマーキングは重視しておりませんし、たいして関心もありません。
ボクサーは、ぬいぐるみのような愛玩犬種ではなく、知性溢れる人と接する中での魅力のある犬種ですので、柄よりももっと重視するべき点があることは、知っていただきたく思います。






