ボクサー犬ブリーダー ドナルーボクサーズ コラムと私考

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チャンピオンシップショー
ここでは、単独展(または単独システム準用の全犬種展)のチャンピオンシップショーを説明します。

チャンピオンシップショーは、生後9ヶ月と1日以上の犬のみが出陳出来るドッグショーで、チャンピオンのタイトルを完成するのに必要なCC及びM.CCの付与があります。
「ショーチャレンジ」というのは、チャンピオンシップへの挑戦をいいます。


クラス区分(牡ごと、牝ごとに、それぞれあります。)
 ・ジュニアクラス(J):生後9ヶ月1日〜15ヶ月の犬
 ・ヤングアダルトクラス(YA):生後15ヶ月1日〜24ヶ月の犬
 ・アダルトクラス(A):生後24ヶ月1日〜の犬
 ・自家繁殖ジュニアクラス(自J):生後9ヶ月1日〜15ヶ月の自家繁殖犬
 ・自家繁殖ヤングアダルトクラス(自YA):生後15ヶ月1日〜24ヶ月の自家繁殖犬
 ・自家繁殖アダルトクラス(自A):生後24ヶ月1日〜の自家繁殖犬
 ・チャンピオンクラス:JKCのチャンピオン犬、FCIインターナショナルビューティーチャンピ
              オン犬、JKC公認の国外団体のチャンピオン犬(AKC等)。
              チャンピオンクラスは自家繁殖犬との区別はない。

*自家繁殖犬とは、所有者が繁殖者のまま一度も名義変更されていない犬をいいます。一度でも名義変更した場合は、繁殖者名義であっても自家繁殖クラスへの出陳は出来ません。
自家繁殖クラスは単独システム準用の場合のみ設けられ、通常はありません。


審査は、先に牡組のBD(ベスト・ドッグ)選出まで、次に牝組のBB(ベスト・ビッチ)選出までとなります。

1.各クラスの審査
チャンピオンクラスを除き、各クラスごとに上位3席犬までがピックアップされ、席次リボンが渡されます。

 ・J   1席・2席・3席
 ・YA  1席・2席・3席
 ・A   1席・2席・3席
 ・自J  1席・2席・3席
 ・自YA 1席・2席・3席
 ・自A  1席・2席・3席


2.ウィナーズ戦
各クラスの1席犬同士の比較審査にて、WD(ウィナーズ・ドッグ)が選出され、WDにはロゼットとCC(部会展の場合はM.CC)が渡されます。

WD選出後は、WDの出陳クラスの2席犬が加わり、R.WD(リザーブ・ウィナーズ・ドッグ)が選出され、R.WDにはロゼットとCC(部会展の場合はM.CC)が渡されます。

 ・J   1席
 ・YA  1席
 ・A   1席          この中の勝ち犬1頭がWD
 ・自J  1席
 ・自YA 1席          WD選出後、WDの出陳クラス2席犬が加わり、 
 ・自A  1席          その中の勝ち犬がR.WD     


残った各クラスの一席犬には、基準を満たした場合のみEX(エクセレント)の称号が与えられ、ロゼットとCC(部会展の場合はM.CC)が付与されます。しかし、その犬のクラスに2頭以上の出陳がなかった場合や、審査員が相応しくないと評価した場合は、その犬にはEXは与えられません。またCCもクラスに3頭以上の出陳がなかったような場合には付与されません。
つまり、ある犬がクラス一席でウィナーズ戦に進めたとしても、クラス出陳数が2頭以下だったような場合はCCは付与されません。そのような犬がCCを獲るには、ウィナーズ戦でR.WD以上に選出される必要があるというわけです。

尚、JKCのチャンピオンのタイトルを完成するには、一度入賞するだけではなく、異なる審査員からM.CCを含むCCを4枚獲得する必要がありますので、単独展でいえばEX以上に4回選出される必要があります。
また、JKCで賞歴とするのは、単独展の場合ではEX以上で、クラス2席犬以降を賞歴として言うことはありません。

賞位に関して、ヨーロッパ系ボクサー犬が参加しているPDの審査会は大きく異なりますので、一応、説明しておきます。
PDの審査会では、タイトル評価の両方が与えられ、クラスで一番の犬にチャンピオンというタイトルが与えられます。(JKCの単独システムでいうとクラス1席犬に相当)
また、PDの審査会では、クラスで2席犬以降にも、チャンピオンと同等程度とされるチャンピオン・グループ、次がチャンピオンと同等とされるチャンピオン・グループに準ずるリザーブチャンピオンというタイトルがほとんど全ての犬に与えられます。(これらはJKCのドッグショーでは入賞外)

それら「チャンピオン」という単語の入るタイトルの次に設けられているタイトルはSGだと思いますが、SGの次の犬になってはじめて1席・2席といった席次が付けられ、出陳犬にはかなり質やコンディションのバラツキ・差があるにもかかわらず、ほとんど全ての犬がリザーブ・チャンピオン内です。
今年の成犬牝組では出陳11頭中全て、成犬牡組では13頭中12頭に、「チャンピオン」という単語の入ったいずれかのタイトルが与えられているわけですが、審査では犬は並び替えをしており、実質席次をつけているということだと思いますので、こういったタイトルというのは「お客様」「オーナー様」に聞こえが良いよう、参加賞のような意味合いのものなのだと思います。
PDの審査会では、それらタイトルの他に評価というものがつけられ、V(=優)・SG(=特良)・G(=良)・A(=可)・M(=不可)・O(=失格)といった評価があるようですが、チャンピオンというタイトルを与えられたクラス最上位の犬もリザーブ・チャンピオンというタイトルを与えられたクラス最下位の犬も、全ての犬に同じV評価が与えられていますので、PDの評価とは一体どういったものなのか私は解りません。これも「オーナー様」向けのサービスなのだと思います。

こういった評価方法を含め、PDはSV(ドイツの使役犬団体)に倣っていると主張する方がいますし、それを信じている人がほとんどのようですが、表面上は倣っているように見えるかもしれませんが、PDは訓練資格や種犬認定などもSVとは違うPD独自の別のものにしているというのは、長年PDに関わっている方ならば周知の事実です。


3.BD及びAOMの選出
ウィナーズ戦が終了すると、次はチャンピオンクラスの審査となります。
チャンピオンクラス全犬の個体審査が済んだところで、先ほど選出されたWDが加わり、それらの中からBD(ベスト・ドッグ。全ての牡犬で一番の犬)が選出され、ロゼットが渡されます。
チャンピオンクラスの出陳頭数が多い場合は、その頭数により、BDに準じる犬に対しAOM(アワード・オブ・メリット)の称号が与えられる場合があります。(あくまでもチャンピオンクラスの出陳頭数によりますので、ない場合もあります。)


4.牝の各クラスの審査
牡と同様の方法で審査されます

5.牝のウィナーズ戦WB(ウィナーズ・ビッチ)R.WB(リザーブ・ウィナーズ・ビッチ)の選出)
牡と同様の方法で審査されます

6牝のBB(ベスト・ビッチ)及びAOM(アワード・オブ・メリット)の選出
牡と同様の方法で審査されます

7.ベスト決定戦
牡・牝ともに審査が終わると、とうとう単独展のクライマックスであるベスト決定戦となります。牡のBDと牝のBBが競い、全てのギャラリーの拍手の中、当日のベスト犬が選出されるのです。
ベストに選ばれた犬はBISS(ベスト・イン・スペシャリティ・ショー)、もう一方の犬にはBOS(ベスト・オポジット・セックス)の賞位が与えられ、それぞれロゼットとトロフィーが授与されます。
この時、お互いのショーマンシップを称え、BISSとBOSのハンドラーは握手をするのが通常です。

単独展の審査は、以上で終わりです。


尚、ドッグショーでは、犬も人間もマナーが要求されます
ドッグショー会場には、多くのギャラリーや出陳者・関係者がいます。犬は良点を見るもので、ドッグショーは他犬のあら捜しをする場ではありませんし、出陳犬の評価をするのは審査員です。会場内での飲酒も禁じられています。
日本に限らず、ドッグショーはインドアの会場で行われることも多く、その辺で出陳犬が排尿・排便していることはありませんし、審査中のリング内での排便もありません。
また、犬が他犬や他人に接触して迷惑をかけているようなことは、ドッグショーの会場ではありません。
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