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PD審査評を読んで:2
このカテゴリの連載は、2006年8月末、PDの会費切れと同時に既に終了しています。

PDの種犬認定というのは、何か意味のあるものなのでしょうか?

PDの会報誌の審査評を読んで、改めて、PDというのは、とんでもない不条理がまかり通っている団体だと感じました。会員は疑問を抱かないのでしょうか?
黙ってお金を払って、ほとんど意味のないPD独自のお免状を色々ととらされて、しかもちょっと自慢気ですらあったりもするのは、全く不思議です。
知れば知るほど、熱心なんだか怠慢なんだか、変だと気付かないのだか、そう思っても声に出せない組織なのだか知りませんが、こんなだから会員以外には国内海外問わず相手にはされず、だからPDのボクサー犬はこんなに自画自賛しているしかないのかとも思えます。

今年の日本チャンピオン展の個体審査で体高を測り、オーバーサイズの犬の評価を下げるということは、前日だかに決めたとかで、毎度行き当たりばったり的な、PDらしい唐突なものだったようですが、とにかく、昨年までやっていなかったことを、今年はしてみたわけです。
審査会やショーで審査員が実際に体高等を測ること自体は、私は厳格な審査をする為には、別に良いと思っていますし、予めの告知も不要だと思います。他団体でも実際に計測して、大小問わず規定サイズ外の犬を除外する審査員はいます。
しかし、PDの場合、種犬認定制度というのがあり、その内容と矛盾しているので、不条理なのです。

日本チャンピオン展に出陳するには、成犬組の犬は基本訓練資格と種犬認定が必要とされていますので、成犬組全ての犬は、種犬認定に合格している犬だということになります。
PDの種犬認定には、認定期間が2年に限らず、永久がある位ですし、会員もお免状のように「※永久種犬認定犬」とうたった広告を会報に出しています。

私の感覚としては、PDの種犬認定というのは身体測定で、犬種標準に基づき失格となるような点はないという、その犬種としての最低限のお免状、といったものでした。何か繁殖に役立っているとか、この制度が機能しているとは、元々思いませんでした。
今回の日本チャンピオン展と会報の審査評等から、この制度は最低限のお免状どころか、大変不条理だと感じました。
理由は次の通りです。

1.体高は種犬認定で永久に認定しているはずなのに、審査会で再度計測し、実際、種犬認定犬にオーバーサイズの犬がいた。(該当犬は評価を下げられた。)永久種犬認定犬のはずなのに。
2.種犬認定では訓練資格も必須としているのに、審査会で再度服従訓練試験を実施し、不合格の犬がいた。(該当犬は評価を下げられた。)永久種犬認定犬のはずなのに。
3.種犬認定における眼色番号と、審査評に書かれた眼色番号は異なる。(これは種犬認定制度への疑問というより、眼色のように、色見本のガラス玉があるような明確な点に関しても、審査員の主観で違ってしまうという、いい加減さの証明。)認定期間に永久もあるというのに。
4.不正咬合でも、PDでは、どうやら、種犬として認定されるらしい。永久種犬認定犬のはずなのに。

種犬認定は、スタンダード(犬種標準)に基づいているはずです。
しかし、今年の成犬牡組には、咬合がレベル・バイト(切端咬合)の犬もいたそうで、成犬組ということは、この犬も繁殖に適した犬として認定されていることになります。

ボクサーの正常な咬合はアンダー・ショットのみですから、不正咬合は失格のはずだと思ったのですが、そこでふと気付いたのですが、私はPDの犬種標準書や審査基準は見たことがありません。(念の為ですが、FCIのスタンダードは当然知ってます。)
PDのサイトに掲載されているスタンダードは、ドイツ・ボクサークラブの1920年に改定したスタンダードを翻訳したものだそうで、補足として禁止項目を記載したものなのだそうです。

失格が明記されていないのを見ると、PDでは失格はなく、全て欠点として扱うということなのでしょうか?
だから、どんな犬でも繁殖に適した種犬として認定され、審査会でも失格にはならないということなのでしょうか?
こういったスタンダードから外れる明確な点に関して、少なくとも、JKCやAKCでは失格項目が定められていて、種犬認定(現在この制度は廃止)も不合格ですし、実際にショーでも失格となります。(失格ですので、審査対象から外され、リング外に出されます。)

PDは不条理な制度が当たり前にまかり通っていて、全く謎です。
種犬認定というのは、一体、何を認定し何が証明される制度なのでしょうか?
もうひとつ、広告や会報の本文中でも「種犬認定(※)」といった、※が付く記載なのですが、なぜ、種犬認定という単語には毎度いちいち※を付けて記載するのかも、謎です。どこかに注釈でもあるのかと思いました。


種犬認定がどういうものか知らない方へ、簡単な説明
PDのサイトによれば、「犬種のスタンダードに基づいて、その犬が持っている資質を見る試験です」だそうで、受験可能なのは、ボクサー犬では、牝は満14ヶ月以上、牡は満18ヶ月以上の犬です。
その他に、「PGH1、PAH1、PBH1、PSH1以上の訓練に合格していることが必要です。種犬認定試験と同時でも構いません」という記載があります。
種犬認定試験は、体高・体長・胸深・胸囲・体重の身体測定の他、各部を見られ、例えば「構成−正方形.適当.胴長.大型.中型.小型.(  )」といったフォーマットが各部ごとにあり、それぞれ該当するものに印がつけられた證書が送られてきます。
他には、合格か、条件付合格の場合はその理由の記載と、審査員の総評が書かれています。
不合格となる犬は、多分、いないのだと思います。

追記
PDに確認したところによると、「失格項目があれば、種犬認定も不合格となるし、審査会も失格となる」とのことでしたので、それが建前ではあるようですが、現実には繁殖に適した犬として、PDは永久に種犬として認定しているわけです。
可笑しかったのが、「切端という不正咬合の犬も種犬認定に通っているようですが?」と言ったのに対し、「(切端咬合でも)程度によって、審査員が認める」といった説明で、PDでは不正咬合という明確な点に関しても、どうやら審査員の主観で決めるということらしいです。
こんないい加減にもかかわらず、ドイツの繁殖管理制度を引き合いに出したりするあたり、聞かなきゃよかったとがっかりしました。
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