ボクサー犬ブリーダー ドナルーボクサーズ コラムと私考

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日本チャンピオン展:1
このカテゴリの連載は、2006年8月末、PDの会費切れと同時に既に終了しています。

昨年の秋、訓練試験と種犬認定を終え、翌年の春となり、日本チャンピオン展の受付時期になりました。
PDの日本チャンピオン展というのは、PDの本部展ともいいますが、出陳料は2万円です。高いです。会場は河川敷です。
ちなみに、JKCの本部展は、FCIアジア・インターナショナル・ドッグショーで、出陳料は1万円です。会場はビッグサイトで、空調も整ったインドアです。

PDの日本チャンピオン展は、申し込み時期によって、出陳料が違います。受付時期により3つの料金が設定されていて、早く申込むと15000円、その次が17000円、そして次に20000円となります。

私の犬は結局、繁殖と重なってしまい、本部展は交配後40日頃となるので、PDの日本チャンピオン展への参加はやめようと思いました。
だからといって、来年に出陳する気も全くなく、体験しないまま会費切れを迎えるつもりでした。
しかし、やはり体験せずに言及することは、言ってるだけの説得力のない話になってしまうので、結局、受け付け締切の日に申込みをしました。

しばらくして、PD本部から領収書が送られてきましたが、添付の文章が、何やら恩着せがましいというか、説明がましいというか、変わった一文で、可笑しかった記憶があります。
捨ててしまったと思いますが、もし見つかったら、掲載します。

日本チャンピオン展はこの5〜6年、毎年観てきたので、PDの案内が不親切でも、審査を受ける順番は解っています。
まず、朝、会場の江戸川の河川敷に行きます。
本部テントに行き、張り紙を見てそこで初めて担当審査員を知って、受け付けで犬種と名前を言うと、目録・ゼッケン・ゴミ袋を渡されます。
ゼッケンは腕につけるようなものではなく、マラソン等で用いるような、胸と背中に大きな番号が書かれたものです。番号の他、ご丁寧にも、貼られたセロテープに犬の名前まで書かれています。

PDの審査会は、午前中は個体審査で、自分の好きな時に審査を受けます。
はじめに、紐無脚側行進の試験を受けます。
PDでは成犬組に出陳するには訓練資格が必要で、訓練試験を持っている犬=出来るはずの犬が、審査会の会場で紐無脚側行進を試験します。PDが認めて与えている訓練資格だというのに、PDの審査会で疑ってみるようです。

紐無脚側行進はどんな犬種でもやっている基本の服従訓練科目であって、使役犬種に特化した訓練科目ではないのですが、それを警察犬の団体であるPDが本部展という場で試験しているのは面白いです。
人間にピタリとついている脚側行進ではなく、人の後ろをトボトボとついてきたり、1.5メートル程人から離れていたりしても合格しているようですので、逸走して呼び戻しがきかないような犬以外は合格するようです。
PDのボクサーは、訓練性能重視で繁殖されているそうなので、使役犬種に特化した訓練でもないただの服従科目である紐無脚側行進なんかは、どの犬にも簡単なのだろうと思っていましたが、どうしたことか、不合格の犬も結構いました。

この紐無脚側行進に不合格だとどうなるか、ですが、私は当然のように審査対象外になるのだと思っていたのですが、そうではなくて、比較審査の際に付けられる評価を1ランク下げられるのだそうです。
例えばチャンピオングループの犬ならば、リザーブチャンピオンに評価を下げられる、ということなのだそうです。
こういった、評価を下げる、というのは、SVに倣っているのだそうです。

ここでSVの話をすると、SVというドイツの厳格なシェパード犬団体の審査会では、勇敢性テスト(ヘルパーの強いプレッシャーの下で片袖をかむことが出来るかどうかのテスト)と、比較審査時にノーリードで脚側行進していて、勇敢性テストがダメだとランクを落とされるということです。
これもSVに倣っていると思い込んでいる人達がいるですが、SVでやっているのは勇敢性テストなわけですが、PDでやっているのは、ネットで囲われた中で、出入り口も閉めて1頭ずつ行う、紐無脚側行進の試験です。
紐無脚側行進というのは、愛玩犬なんかもやっているただの服従科目なのですから、全然わけが違います。

この試験というのも、遠目にもどっちを向いていようが出陳番号がはっきりと判るゼッケンをつけているのにもかかわらず、始める前に犬名等を試験官に言う申告をやらされます。
んーなことは知らないので、「宜しくお願いします」とお願いして審査員の指示を待ってたりなんかすると、「申告だよ!申告っ!」とエライ審査官に叱られます。
終わると合格に丸をつけた紙っ切れを渡されます。


服従試験の次は、個体審査を受けます。
PDの審査会では、予め午前中に、出陳クラスの担当審査員による個体審査を受けます。
メインリングのある辺りとは別の、会場の奥の方の川のほとり近くに、いくつかの小さな無骨な円形にロープが張ってあり、それぞれ審査員がいて、自分の出陳クラス担当の審査員のいる場所で個体審査を受けるのです。

順番もクラスもバラバラです。
待っている人達もバラバラに待っていて、並んで順番を待っているということもありません。終わったら遠慮なく入って行かないとダメなようで、どんどん後になってしまいました。
待っている間、犬達はチョロチョロピョンピョン好き勝手していて、平気で他犬や他人に飛びつかせている人が多いです。
すみませんと言った人は一人しかいなかったところをみると、迷惑をかけている意識はないようでしたし、カラーが抜けて犬がいつまでもおっ放れていたりして、それをたしなめる人もいい加減いませんでした。
その光景はまるで犬なのではなく、そのまま狸か何かの野生動物に置き換えても、全く違和感はありません。
PDの審査会会場というのは、一般社会とは全く異なり、治外法権のようです。

しばらくその場で順番を待ち、個体審査を受けました。
この時に、先程の紐無脚側行進でもらった合格に丸がされた紙っ切れを審査員に渡すと、手持ちの書類に何かを記入した後、その紙っ切れは返されました。

今年はなぜか、ゲージを持った体高を計る人がいました。
体高は種犬認定で計っているはずですし、PDの種犬認定は2年に限らず永久に認定している筈ですから、今更、審査会で計るとは謎だと思いました。
後で聞いたところによると、今年はオーバーサイズの犬を落とす為だったそうで、種犬認定の体高と随分違う犬もいたらしく、再度計るとまた違う体高だったりしたそうで、尚のこと、私には種犬認定と審査会との兼ね合いというのが、よく解りません。

続く
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