ボクサー犬ブリーダー ドナルーボクサーズ コラムと私考

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PDのタイトルは参加賞?
このカテゴリの連載は、2006年8月末、PDの会費切れと同時に既に終了しています。

PDの審査会というのは、その評価方法もシステムも特殊です。
比較審査では、犬を並び替えて実質席次をつけているものの、なぜかその順位は審査結果・評価としては言いません。しかも、ほとんど全ての犬に何らかのチャンピオンといったタイトルが与えられます。ビックリしました。
PDの犬は、審査会に一度でも出せばたいてい何らかのチャンピオンになれて、広告なんかを見てもチャンピオンだらけ、審査会に出たことがある犬でチャンピオンではない犬の方が稀です。
しかも、広告では「チャンピオン」とうたってばかりで、席次を記すようなことはしないのです。PDでは、たとえクラス最下位でも、チャンピオンという言葉の入ったタイトルです。

多分、上位に入れなかったお客さんにも聞こえが良いようにとか、何も知らない初心者向けのサービスなのだと思いますが、どの犬にも何らかのチャンピオンというタイトルが与えられるので、審査結果が何なのか判りにくいですし、そんな風にどの犬にも参加賞としてのタイトルを与えるのはくだらないと私は思ったのですが、ところがどっこい、皆さん大喜びしているようで、サイトでも広告でも、賞歴としてチャンピオン(括弧付)と記載していますし、リザーブでも「チャンピオンををいただきました」なんて書いていたりします。
記載されたそういう賞歴を見て、何やらすごいと思うのは、PDのタイトルについて何も知らない人だけで、知っている人にはシビアな見方の人もいますが、タイトルとして書いている人ばかりなので、そういう人は少ないのだと思います。

PDの審査会というのは、ドッグショーのように上位数頭がピックアップされるのではなく、クラス全犬を並び替えて実質全犬に席次を付けます。
また、クラスごとの審査で完結し、ドッグショーでいうウィナーの選出やBOB決定も、PDの審査会ではありません。
PDでは、実質クラス全犬に席次を付けているのですが、上位から順番に1席、2席というのではありません。
PDでは、クラス最上位の犬に、チャンピオンというタイトルが与えられます。ドッグショーでいうクラス1席犬に、PDではチャンピオンのタイトルが与えられます。

2番目以降の犬は、チャンピオンに準ずる犬として、数頭にチャンピオングループというタイトルが与えられます。与えられる頭数は決まっているわけではないようです。
PDの人のサイトや広告では、これもチャンピオンのように書かれていて、一応括弧して「チャンピオン(Gr)」と記載されています。CH.Gと書かれているのも、チャンピオン・グループのことです。
ドッグショーでいうと2席犬以降の犬が、PDではチャンピオン・グループになります。JKCのことをいうと、JKCの単独展の方が出陳数も多いですが、JKCではクラス2席以降を賞歴として書くことはありません。

チャンピオングループの次にも、さらにはリザーブチャンピオンという、チャンピオンという言葉の入ったタイトルがあります。
失格になるような犬ではない限り、残りの全ての犬に、リザーブチャンピオンというタイトルが与えられるといってよいと思います。R.CHとか、チャンピオン(R)と書かれてます。

リザーブチャンピオンの次にも、Vグループ、優グループというタイトルがあって、その後にようやく1席、2席・・・という席次がつけられます。PDで1席という犬は、限りなく最下位の犬というわけです。
PDではシェパードは結構頭数が多いですが、ボクサー犬は少なく、ボクサー犬の場合、ほとんど全てがリザーブチャンピオン内のタイトルが与えられます。Vグループは、いたとしても失格犬位です。(←成犬組の場合の話)

PDの審査会では、以上のタイトルの他、評価というのも付けられます。ややこしいです。
ランク付けのようなもので、V(=優)・SG(=特良)・G(=良)・A(=可)・M(=不可)・O(=失格)の6つの評価がありますが、ボクサーでは、クラス1席のチャンピオンから最下位の犬まで、全てV評価です。PDの評価とは、一体どんな意味があるのか、全く不可解です。
SGという評価は極々稀で、これも重大な欠点のある失格になるような犬ではない限りは全てV評価という、サービスみたいな評価です。
いわゆるペット・クオリティの犬でも、失格になるような犬ではなければ、V評価です。

ちなみに、こういった評価方法は、ドイツのシェパード犬の団体(SV)のやり方に倣っているという建前らしいですが、SVというのは訓練も審査会も非常に厳格にやっている団体だといえますが、PDの場合はただのサービスにしてしまっていて、SVとは全く違う別物にしてしまっていると思います。
PDの審査会では、多分全頭にだと思いますが、タイトルが書かれた賞状を配られます。
それを見て、私は小学生のかけっこでみんながもらう賞状を連想させられ、要らぬものを配り過ぎだと思ったのですが、PDの人は、そういうタイトルでも広告に出すような賞歴にするようです。
クラス全犬を並び替えた実質の席次については、その並び替えた順番で会報に記載されるだけで、触れられていません。変な気を遣っていて、面白いです。
でも、出陳している人なんかは、「負けたら恥ずかしい」とか言ってたりするので、席次をつけられていることは解っているようですが、上を狙うという席次意識ではなく、負けたくないとか負けたら恥ずかしいといったもののようですので、そりゃあPDではみんなに何らかのチャンピオンを与えるわけだと思います。

私は、審査会はショーシステムとはだいぶ違うと感じたので、ここでJKCのショーシステムを例にして、PDの審査会と照らし合わせてみると、PDは1回クラス1席になるとチャンピオンのタイトルが与えられますが、JKCでは1回入賞しただけではタイトルは完成せず、単独展の場合は、PDでいうチャンピオンに4回ならないと、タイトルは完成しません。
JKCの単独展の方が出陳頭数も多いですが、JKCではクラス2席以降を賞歴として言うことはしません。
PDでは一度クラス1席(PDではチャンピオン)になると広告を出したりするようですが、JKCではクラス1席だけで広告を出すようなこともありませんので、その辺の感覚はだいぶ異なるようです。

そんなこんなで、PDの犬は何かしらチャンピオンばかりなのですが、面白いのが、PDの血統書に記載されるチャンピオンのタイトルというのは、年1回の日本チャンピオン展の成犬組チャンピオンとそれと同等とされるチャンピオングループだけなのだそうです。(JKCに例えると、本部展のアダルトクラス1席犬と、2席犬以降の何頭かに該当。)
ですので、サイトや広告に書かれているチャンピオンというタイトルのほとんどは、血統書に記載されるようなタイトルではないそうです。
PDの人はチャンピオンになるのは難しいと言ってたりしますが、日本チャンピオンというのは年に牡・牝1頭ずつですので、これは狭き門かもしれませんが、ほとんどの人が日本チャンピオン以外のチャンピオンや、他にもクラス2席以降であるチャンピオン(Gr)や、それよりもさらに下のチャンピオン(R)なんかも、チャンピオンのタイトルのように書いているのが実際のところです。
チャンピオンになるのは難しいと聞いていたのと違い、PDの犬はどれもこれもチャンピオンと書かれた犬ばかりなので、どういうわけなのかと驚きましたが、こんなわけでした。

PDのチャンピオンのタイトルというのは、何も知らない人を惑わすタイトルのようです。
しかし、参加賞のようにサービスとして与えられるタイトルでも、そんな風に喜んで活用されていてようですし、何も知らない方も、親にそんなタイトルがあるのを見て超良血の仔犬だと珍重して求めるようですので、やはりPDではそういったサービスは、色んな立場の人に都合が良く、とても喜ばれるようです。
参加賞だとか、子供だましのタイトルだとか思ってしまう私などは、PDでは異端のようです。

追記:PDのチャンピオンなどのタイトルは、PD内のみでしか通用しない独自のタイトルで、どんな犬でももらえますし、他団体では通用しません
また、ネットの仔犬情報や広告などでは、相変わらず、席次は一切書かずに「血統優秀、母Rチャンピオン」と書いている人が多く、PDのタイトルについて何も知らない人を惑わしていますが、Rチャンピオンというのは、失格にならない程度ならば、どんな犬でももらえます。他団体のチャンピオンというのは、クラス1席に限らず、さらにクラス1席同士が競う中で、複数回勝たなくてはタイトルは完成しませんので、同じチャンピオンといってもまったく内容が違うのです。
これらの点も含め、PDというのは、他の各団体と比べ、制度も会員の感覚や知識レベルも、あらゆる点で次元が違い過ぎます。
PDの会報や目録の広告を見れば、使われている画像の立姿や、賞歴として記されている内容から、国内外のどの他団体とも次元が違うのがわかります。謳い文句もかなりおかしいです。
ちなみに、ヨーロッパでも、評価(ランク)の他にきちんと席次を記しています。PDはどれもチャンピオンとばかり言っていて、席次を記していません。PDでは審査会に出陳すればほとんど全ての犬がチャンピオンのタイトルをもらえます。
PDというのは、こんな風に、あらゆる点において、何でも自分達の都合の良いようにしてしまい、PD内のみで自画自賛しているのです。国内外のどの団体とも違う、あまりに特殊な集団であることに、ビックリしました。
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