カルチャーショック
このカテゴリの連載は、2006年8月末、PDの会費切れと同時に既に終了しています。
初めてPDの日本チャンピオン展を観に行った時、それまで見たことがある展覧会とは全然違い、カルチャーショックが大きかったです。その時のことを書きます。
まず、犬についてを書くと、徹底してタイプが固定されているアメリカ系ボクサー犬と比較すると、ヨーロッパ系ボクサー犬というのはタイプは多様で、PDのボクサー犬にも色々なタイプがいました。
違うタイプの犬の比較で、担当審査員が何に重きを置くかにより、席次は違うものになるのだと思いました。とはいっても、席次の上位3頭位の中で、ということです。
随分違うと思った点ですが、JKCに限らず、ドッグ・ショーというのは、ドッグ・ショーという観点で選別したショー・クオリティの犬を、評価を期待して出陳するものです。通常、評価が望めないような犬は、出陳されません。
PDの審査会というのは、ドッグ・ショーとは違って、質の高い犬に限らず、並以下の犬も出陳されています。
私の印象では、クラスで上位3頭程が評価の見込める犬、他団体でいうとショー・クオリティに当てはまる質の犬で、他は上位の席次を望める犬というのとは違いました。頭数が増えた今でも、上位3頭程度というのは変わっていないように感じます。
当時は出陳数もかなり少なく、出陳されている犬の繁殖者も決まっていて、特に若いクラスでは、ひとつかふたつの胎から数頭が出ているだけといったものでした。繁殖数自体が少なかったですから、自然とそうなるのかもしれません。
2〜3年前まではそんな感じで、若いクラスでは一クラスの数頭が全て同胎犬だったり、せいぜい2胎だったりでした。
これはこれで、席次とか評価云々とは別に、同胎の複数を見られるのは、私には興味深く面白いものでした。
犬に関してはそんな印象で、タイプが色々なのと、見慣れないタイプなので、少々わかりにくい点もありましたが、当時いた質の高い犬達というのは、明らかに違いましたので、見慣れないタイプであっても、特別な犬だということは容易に納得出来るものでした。
(これは後年になって改めて実感したことですが、この時の犬達はやはり抜群に質が高かったようで、今見たとしてもやはり抜群だと思います。PDのドイツボクサーなのではなく、それらの犬達はヨーロッパのボクサー犬といえる犬達だと思います。まあ、輸入犬もいましたので、間違いなくヨーロッパのボクサー犬です。)
あとは、稟性という事に関して、私はその時に初めて友人の犬を見たのですが、なるほど、彼は稟性を言うわけだと、今は亡きその牡を見て納得したわけです。
その牡は、確かに素晴らしい稟性を感じさせられる犬で、気持ちの良いメリハリがあり、惹きつけられる特別な犬でした。この牡があって稟性を言うならば、わかります。
稟性を言うこの数年の飼育者が、この牡の稟性にふれることが出来なかったのは、とても惜しいことだと思います。
犬に関して、強く印象にあるのは、こんなところでしょうか。
初めてPDの審査会を見て、犬のタイプの違いよりも、私はPDの審査会にビックリしたといえると思います。
まず、歩かせ方が、見たことのない歩かせ方でした。
ものすごく遅く歩かせる上、犬がグイグイ引っ張って歩いていて、一体これは何をしているのだろうかと思ったのですが、歩様審査なのだそうです。
ドッグ・ショーではその犬種の正しい歩様で歩かせて見せるのですが、ボクサーの場合はトロットです。しかし、PDの審査会ではトロットではなく、テレテレ、フガフガと歩かせて見せるのです。トロットも少しやります。
これを友人に尋ねたところ、ドイツの審査会ではもっと速く、やはりトロットで歩かせるとのことでした。
どうやら、PDはシェパードの団体なので、ボクサーの審査方法はドイツでのボクサーの審査に倣っているのではなく、シェパードの審査方法に倣っているのだと思います。
後にドイツのビデオを見ましたが、PDの審査会とは全然違っていて、トロットも速いです。
PDの審査会では、陸上競技のトラックのようにロープが張ってあり、その外側をグルグルと何周も歩かせるのですが、ロープを止めている特定の杭の所で、ほとんどの犬が歩様を乱していました。
リングの設営に問題があるわけですが、その時の友人の説明では、PDではそういった要因で歩様が乱れる分には気にしない、とのことでした。
そんな風で、犬がグイグイ引っ張って歩いていたり、ものすごく遅く歩かせたり、杭で歩様が乱れていたりで、そんなできちんと歩様を見せられるのか?という私の質問には、審査員も心得ているので見れる状態の時に見る、というものでした。
審査員が見やすいように歩かせる、ハンドラーは正しい歩様で歩かせて見せるとか、ドッグ・ショーのように見せる時にきちんと見せる、といった概念はないようで、ハンドリングをして犬を見せるというのではなく、とちらかというと、ベンチ・ショーに近い犬任せというように感じました。
見られる状態の時が少ないことも、グルグルと何周もいい加減歩かせる原因なのかもしれませんが、運動会のように大変そうで、どんどんヘロヘロになっていくように見えます。PDでは、ハンドラーはジャージ等のスポーツをする服装です。
こういうのも、頭数が少ないですから、いくらでも審査時間があるということなのだと思います。席次を決めるのに、やけに時間をかけます。
服従訓練を入れてあるという犬が、ものすごくグイグイと引っ張りながら歩いているのが、私にはとても不思議に感じられ、一体どういうわけなのか、これも友人に尋ねました。
その時の友人の説明では、「皆資格試験に合格しているので、成犬組ならば、あの場でもノーリードで脚側行進できると思う」といったものでした。
訓練が入っていてもそういうものなのかなぁと、なんだか釈然としなかったのですが、後年になり、日本チャンピオン展では、当日の会場でノーリードでの脚側行進の試験が義務付けられました。
義務付けられているのは成犬で、訓練資格を持っている犬なので建前は出来るわけなのですが、やってみると不合格の犬が結構いますので、友人が思っていた程、本当に訓練が入っている犬ばかりなのではなく、訓練資格の合格ラインをクリアした程度で、きちんと服従の入っていない犬も結構いるというのが、実際のところだと思います。
ちなみに、この試験はドイツの使役犬団体のSVのやり方に倣っているとかいいますが、SVでやっているのは紐無し脚側行進という服従科目なんかではありませんので、これもPD独自のやり方であって、本来のものとは全く違うものにしてしまっている点です。
服従というのは、使役犬に特化した訓練科目ではなく、どんな犬種でも、愛玩犬種でも出来る基本の科目で、実際、他団体ではパピヨンとか服従が入りにくいとされる柴犬ですら、かなり高い作業レベルで服従科目をこなしています。
あと、PDにはボクサーの審査員は4〜5人しかいないそうなのですが、その年に日本チャンピオンになった犬は、牡も牝も、審査員所有の犬でした。
JKCだと、ショーの種類によって役員や、審査員が出陳出来ないという規定がありますが、こういった規定もPDは違うんだなぁと思った記憶が強くあります。
あとは、会場が河川敷で、ドッグショーではまずないような地面だと思ったのと、風がとても強く、1日いるにはすごい所だなぁと思いました。
初めて行った年は、4月だというのに寒くて、風でどんどん体温を奪われ、ものすごく体力を消耗したという記憶があります。
追記:PDの会場は、どの団体のどんな催しの会場よりも、犬の吠え声がもーのすごくうるさいです。ずーっと犬が吠えていて、本当にうるさいです。
IPOの選考会はもちろん、他団体の競技会等は、静かです。
犬も、リードがついているからまだいいものの、突然人に向かって突進してくるので、怖いですし、服従ぐらい入っているはずですが、どういうわけなのだか、マナーが悪いです。
初めてPDの日本チャンピオン展を観に行った時、それまで見たことがある展覧会とは全然違い、カルチャーショックが大きかったです。その時のことを書きます。
まず、犬についてを書くと、徹底してタイプが固定されているアメリカ系ボクサー犬と比較すると、ヨーロッパ系ボクサー犬というのはタイプは多様で、PDのボクサー犬にも色々なタイプがいました。
違うタイプの犬の比較で、担当審査員が何に重きを置くかにより、席次は違うものになるのだと思いました。とはいっても、席次の上位3頭位の中で、ということです。
随分違うと思った点ですが、JKCに限らず、ドッグ・ショーというのは、ドッグ・ショーという観点で選別したショー・クオリティの犬を、評価を期待して出陳するものです。通常、評価が望めないような犬は、出陳されません。
PDの審査会というのは、ドッグ・ショーとは違って、質の高い犬に限らず、並以下の犬も出陳されています。
私の印象では、クラスで上位3頭程が評価の見込める犬、他団体でいうとショー・クオリティに当てはまる質の犬で、他は上位の席次を望める犬というのとは違いました。頭数が増えた今でも、上位3頭程度というのは変わっていないように感じます。
当時は出陳数もかなり少なく、出陳されている犬の繁殖者も決まっていて、特に若いクラスでは、ひとつかふたつの胎から数頭が出ているだけといったものでした。繁殖数自体が少なかったですから、自然とそうなるのかもしれません。
2〜3年前まではそんな感じで、若いクラスでは一クラスの数頭が全て同胎犬だったり、せいぜい2胎だったりでした。
これはこれで、席次とか評価云々とは別に、同胎の複数を見られるのは、私には興味深く面白いものでした。
犬に関してはそんな印象で、タイプが色々なのと、見慣れないタイプなので、少々わかりにくい点もありましたが、当時いた質の高い犬達というのは、明らかに違いましたので、見慣れないタイプであっても、特別な犬だということは容易に納得出来るものでした。
(これは後年になって改めて実感したことですが、この時の犬達はやはり抜群に質が高かったようで、今見たとしてもやはり抜群だと思います。PDのドイツボクサーなのではなく、それらの犬達はヨーロッパのボクサー犬といえる犬達だと思います。まあ、輸入犬もいましたので、間違いなくヨーロッパのボクサー犬です。)
あとは、稟性という事に関して、私はその時に初めて友人の犬を見たのですが、なるほど、彼は稟性を言うわけだと、今は亡きその牡を見て納得したわけです。
その牡は、確かに素晴らしい稟性を感じさせられる犬で、気持ちの良いメリハリがあり、惹きつけられる特別な犬でした。この牡があって稟性を言うならば、わかります。
稟性を言うこの数年の飼育者が、この牡の稟性にふれることが出来なかったのは、とても惜しいことだと思います。
犬に関して、強く印象にあるのは、こんなところでしょうか。
初めてPDの審査会を見て、犬のタイプの違いよりも、私はPDの審査会にビックリしたといえると思います。
まず、歩かせ方が、見たことのない歩かせ方でした。
ものすごく遅く歩かせる上、犬がグイグイ引っ張って歩いていて、一体これは何をしているのだろうかと思ったのですが、歩様審査なのだそうです。
ドッグ・ショーではその犬種の正しい歩様で歩かせて見せるのですが、ボクサーの場合はトロットです。しかし、PDの審査会ではトロットではなく、テレテレ、フガフガと歩かせて見せるのです。トロットも少しやります。
これを友人に尋ねたところ、ドイツの審査会ではもっと速く、やはりトロットで歩かせるとのことでした。
どうやら、PDはシェパードの団体なので、ボクサーの審査方法はドイツでのボクサーの審査に倣っているのではなく、シェパードの審査方法に倣っているのだと思います。
後にドイツのビデオを見ましたが、PDの審査会とは全然違っていて、トロットも速いです。
PDの審査会では、陸上競技のトラックのようにロープが張ってあり、その外側をグルグルと何周も歩かせるのですが、ロープを止めている特定の杭の所で、ほとんどの犬が歩様を乱していました。
リングの設営に問題があるわけですが、その時の友人の説明では、PDではそういった要因で歩様が乱れる分には気にしない、とのことでした。
そんな風で、犬がグイグイ引っ張って歩いていたり、ものすごく遅く歩かせたり、杭で歩様が乱れていたりで、そんなできちんと歩様を見せられるのか?という私の質問には、審査員も心得ているので見れる状態の時に見る、というものでした。
審査員が見やすいように歩かせる、ハンドラーは正しい歩様で歩かせて見せるとか、ドッグ・ショーのように見せる時にきちんと見せる、といった概念はないようで、ハンドリングをして犬を見せるというのではなく、とちらかというと、ベンチ・ショーに近い犬任せというように感じました。
見られる状態の時が少ないことも、グルグルと何周もいい加減歩かせる原因なのかもしれませんが、運動会のように大変そうで、どんどんヘロヘロになっていくように見えます。PDでは、ハンドラーはジャージ等のスポーツをする服装です。
こういうのも、頭数が少ないですから、いくらでも審査時間があるということなのだと思います。席次を決めるのに、やけに時間をかけます。
服従訓練を入れてあるという犬が、ものすごくグイグイと引っ張りながら歩いているのが、私にはとても不思議に感じられ、一体どういうわけなのか、これも友人に尋ねました。
その時の友人の説明では、「皆資格試験に合格しているので、成犬組ならば、あの場でもノーリードで脚側行進できると思う」といったものでした。
訓練が入っていてもそういうものなのかなぁと、なんだか釈然としなかったのですが、後年になり、日本チャンピオン展では、当日の会場でノーリードでの脚側行進の試験が義務付けられました。
義務付けられているのは成犬で、訓練資格を持っている犬なので建前は出来るわけなのですが、やってみると不合格の犬が結構いますので、友人が思っていた程、本当に訓練が入っている犬ばかりなのではなく、訓練資格の合格ラインをクリアした程度で、きちんと服従の入っていない犬も結構いるというのが、実際のところだと思います。
ちなみに、この試験はドイツの使役犬団体のSVのやり方に倣っているとかいいますが、SVでやっているのは紐無し脚側行進という服従科目なんかではありませんので、これもPD独自のやり方であって、本来のものとは全く違うものにしてしまっている点です。
服従というのは、使役犬に特化した訓練科目ではなく、どんな犬種でも、愛玩犬種でも出来る基本の科目で、実際、他団体ではパピヨンとか服従が入りにくいとされる柴犬ですら、かなり高い作業レベルで服従科目をこなしています。
あと、PDにはボクサーの審査員は4〜5人しかいないそうなのですが、その年に日本チャンピオンになった犬は、牡も牝も、審査員所有の犬でした。
JKCだと、ショーの種類によって役員や、審査員が出陳出来ないという規定がありますが、こういった規定もPDは違うんだなぁと思った記憶が強くあります。
あとは、会場が河川敷で、ドッグショーではまずないような地面だと思ったのと、風がとても強く、1日いるにはすごい所だなぁと思いました。
初めて行った年は、4月だというのに寒くて、風でどんどん体温を奪われ、ものすごく体力を消耗したという記憶があります。
追記:PDの会場は、どの団体のどんな催しの会場よりも、犬の吠え声がもーのすごくうるさいです。ずーっと犬が吠えていて、本当にうるさいです。
IPOの選考会はもちろん、他団体の競技会等は、静かです。
犬も、リードがついているからまだいいものの、突然人に向かって突進してくるので、怖いですし、服従ぐらい入っているはずですが、どういうわけなのだか、マナーが悪いです。
| 固定リンク | PDに関わって思ったこと | 2006/08/13 Sun |






